Tech Blog
Gemini

【完全解説】Geminiが「自分専用」に変わる新機能「Skills」とは?もう同じお願いを繰り返さない!

2026年10月8日 14分で読める AQUA合同会社
【完全解説】Geminiが「自分専用」に変わる新機能「Skills」とは?もう同じお願いを繰り返さない!

Geminiの新機能・2026年10月版

「乗り換えは少なく、歩く距離は短め。候補は料金も並べて」。行き先を調べるたび、同じ条件を打ち直すのは案外面倒です。Googleが発表したSkills(スキル)は、そんな自分の好みや手順をGeminiに保存しておける機能。地図探しから仕事の文章まで、いつもの依頼を短く始められます。

先に結論:Skillsは「自分流のやり方」を保存する機能。

名前を指定して呼び出せるほか、内容に合うとGeminiが適用し、複数のSkillsを組み合わせることもできます。提供はアカウントごとに段階的に進みます。

1.GeminiのSkillsとは? 変化は3つ

Skillsは、作業の進め方や出力の形を記した再利用できる指示です。Googleは2026年9月30日に発表し、GeminiのチャットとGoogle Workspaceへの展開を案内しました。Googleの発表では、作成済みの会話からSkillを作る方法も紹介されています。

01 保存好みを一度書く

乗り換え回数、文章の長さ、表の並べ方を名前付きで保存。

02 呼び出す短い依頼で始める

チャット内で選択。内容に合えば自動で使われることもあります。

03 重ねる複数を組み合わせる

経路比較と予定の整理など、別々の指示を一つの依頼に活用。

Gemini公式日本語ヘルプのSkills説明。指示の保存、自動適用、組み合わせの3機能が示されている
Googleの日本語ヘルプが示すSkillsの基本機能。公式ヘルプを見る

2.誰が、どこで使える?

使う場所 2026年10月時点の案内
個人のGeminiアプリ 18歳以上の個人Googleアカウント、アクティビティの保存が必要。ウェブ、モバイル、Macアプリに対応。Googleは10月13日からの段階展開を案内しています。
Google Workspaceのアプリ 対象プランで10月5日から段階展開。管理者の設定やドメインの提供方式により表示時期が変わります。
料金 GeminiチャットのSkillsはGoogle AIの有料契約なしでも利用可能。アカウントに表示される提供状況を確認できます。

GoogleのGeminiアプリのヘルプとWorkspaceの提供予定に基づきます。GeminiアプリとWorkspace内で作ったSkillsは、現在それぞれの場所で管理します。

3.従来の「Gems」と何が違う?

Gemsは専用のカスタムAIを開く感覚。Skillsは普段のチャットに必要な手順だけを差し込む感覚です。

使い方 Gems Skills
会話の場所 専用のGemを開く いつもの会話の中で使う
呼び出し Gem一覧から選ぶ 「/」で選ぶ。将来は「@」に変更予定。内容に応じた自動適用も可能
組み合わせ 一つのGemで会話 一つの依頼に複数のSkillsを重ねられる
引き継ぎ 順次Skillsへ移行 指示を名前付きで管理

「経路を比較する」と「予定を短くまとめる」を同じ会話で重ねられる点が、新しい使い方です。Gemからの移行案内

4.最初のSkillは3ステップで作れる

[設定]→[スキル]を開くGeminiのウェブ版または対応アプリでSkillsページへ。作成画面にはテンプレート、手動作成、Geminiと会話して作る方法があります。
名前・説明・指示を書く説明には「どんな依頼で使うか」を入れます。指示には優先する条件と答えの形を短く書きます。
保存して、短い依頼で試す結果を見て指示を調整。作成後も編集・一時停止・ダウンロードができます。

Googleは「一つのSkillに一つの仕事」「名前と説明を具体的に」「欲しい出力例を添える」方法を勧めています。公式の作成ガイド

5.地図・乗り換え検索なら、こう使う

予定のたびに出発地と目的地は変わっても、あなたの「歩く距離は短め」「乗り換えは少なめ」という好みは似ていませんか。そこで、経路の比べ方をSkillとして保存します。

Gemini公式日本語ヘルプの地図検索説明。Googleマップの公開情報から場所と経路を調べられることが示されている
GeminiはGoogleマップの公開情報を使って、場所や移動手段に応じた経路を探せます。公式ヘルプを見る
Skill設定例|「移動を比べる」

説明:電車や徒歩の経路を探すときに使う。乗り換え回数と歩く距離を重視する。

指示:①到着希望時刻・出発地・目的地を確認する。②乗り換え1回以内、徒歩10分以内を優先する。③候補を所要時間・料金・乗り換え回数・徒歩時間で短い表にする。

次回の依頼:「渋谷駅から横浜赤レンガ倉庫。土曜11時着で」

経路検索Skillの使い方乗り換えや徒歩の好みを保存し、目的地と到着時刻だけを伝えて、候補を比較する流れ目的地だけ変えて、いつもの基準で探す① 好みを保存乗換少なめ・徒歩短め② 行き先を入力出発地・目的地・時刻③ 候補を比較時間・料金・歩く距離

これはSkillの設定例です。具体的な経路や時刻は、その都度Geminiの地図検索で取得します。移動時は回答からGoogleマップを開いて案内を使えます。

6.呼び出し・自動適用・組み合わせ

確実に使いたいときは、入力欄で「/」を入れてSkillを選びます。Googleは将来「@」へ変更する予定も案内しています。Skillを有効にしておけば、Geminiが依頼の内容から選ぶ使い方もできます。

組み合わせ例:「移動を比べる」+「予定を短く整理する」。経路候補を比較してから、集合時間と待ち合わせ場所を一つのメッセージにまとめる流れです。

自動適用を止めたいSkillは、[設定]→[スキル]から無効化できます。あとで再び有効にすることもできます。管理方法の詳細

7.仕事なら、短い依頼で同じ品質に近づける

仕事では「会議メモを、社内向けの要点3つと、相手へ送る丁寧な確認メールにする」Skillが便利です。確認事項、担当者、期限の並べ方を保存しておけば、毎回の依頼は「この会議メモを整理して」で始められます。

私なら、一つの巨大なSkillに全業務を詰め込まず、「メモを整理する」「メールを書く」を分けます。用件ごとに直しやすく、必要なときだけ重ねられるからです。これはGoogleが勧める「一つのSkillに一つの仕事」という設計とも合います。

8.ファイル、作成数、対応範囲

項目 押さえる点
参考ファイル テキスト、PDF、画像などをSkillとともにアップロードできます。ファイル一式の上限は100MB。
作成・管理 作成数は無制限。同時に有効にできるSkillは最大100件。編集、無効化、ダウンロードができます。
ほかの機能 Workspaceなど一部の接続アプリで利用できます。CanvasやDeep Researchなどは今後の対応を待つ段階です。

「毎週決まった時刻に動いてほしい」場合は、Skillsでやり方を定め、別機能のタスク・スケジュールで何を・いつを指定します。Googleの機能説明

9.開発者なら「SKILL.md」が見どころ

GoogleはSkillsを、Markdownで書くSKILL.md形式に基づく仕組みとして説明しています。名前、適用場面、手順をファイルにまとめ、対応画面から読み込めます。GitHubで差分を見ながら改善すれば、チームの作業手順を育てやすいでしょう。

---
name: compare-train-routes
description: 電車や徒歩の経路を比較するときに使う
---
# 手順
1. 出発地・目的地・到着希望時刻を確認する
2. 乗換回数、徒歩時間、料金を表で比較する

Googleの公式GitHubリポジトリにはGemini API・SDK向けSkillsの例があります。アプリの利用手順はGeminiアプリのヘルプ、ファイル形式や移植性はWorkspace公式発表で確かめられます。

10.Gemsを使っている人の移行予定

GoogleはGemを段階的にSkillsへ移す方針です。個人アカウントでは2026年11月から自動移行の案内が始まり、仕事用・学校用アカウントは2027年以降の予定です。手動で作り直す場合は、Gemの名前・説明・指示を新しいSkillへ移せます。

アカウント Googleの案内
個人 2026年11月からGemをSkillsへ段階移行
Workspaceの事業・企業 Gemの終了は2027年3月1日以降
教育 Gemの終了は2027年6月1日以降

時期と手順の詳細はGoogle公式の移行案内で確認できます。

11.よくある疑問

無料プランでも使える?

はい。Googleは、Google AIの有料契約がなくてもGeminiチャットのSkillsを利用できると案内しています。提供はアカウントごとに進みます。

画面に[スキル]が見当たらないときは?

個人アカウント、18歳以上、アクティビティの保存を確認してください。段階提供のため、表示時期はアカウントで異なります。

意図しない場面でSkillが使われたら?

[設定]→[スキル]で対象を編集するか、いったん無効化できます。説明文に「どんな依頼で使うか」を具体的に書くと、適用場面が明確になります。

12.まとめ|Geminiに「自分の基準」を渡す

Skillsを使うと、自分の判断基準を、いつもの会話に持ち込めます。まずは地図・乗り換え検索のように何度も繰り返す一つの用事から、あなたの好みを短いSkillにしてみてください。

参考資料

  1. Google:Skills発表
  2. GeminiアプリのSkills作成・管理
  3. Geminiアプリの地図・経路検索
  4. GemからSkillsへの移行
  5. Workspaceへの展開予定

あわせて読みたい:Gemini無料版の基本機能 / Gemini CLI

AI開発・導入のご相談

「何から始めればいいか分からない」「費用感を知りたい」など、AI導入に関するご相談を無料で承っております。大手SIerのような高額な費用は不要。経験豊富なエンジニアが直接対応します。

AIスクール受講生募集中

未経験からAIエンジニアへ。現役エンジニアによるマンツーマン指導で、実践的なAIスキルを最短で習得できます。就職・転職サポートも充実。まずは無料カウンセリングへ。

この記事をシェア