目次
- Claude Codeとは? — AIがコードを書く新時代
- Claude Codeで何ができるのか?
- 料金プラン — どれを選べばいい?
- インストール方法(3分で完了)
- 初回起動と認証
- はじめの一歩 — 最初のプロジェクトで使ってみよう
- 覚えておきたい基本コマンド10選
- CLAUDE.md — プロジェクト専用の設定ファイル
- VS Code・JetBrainsとの連携
- 初心者がつまずく5つのポイントと解決法
- もっと使いこなすための次のステップ
- まとめ
1. Claude Codeとは? — AIがコードを書く新時代
Claude Codeは、Anthropicが開発したターミナルベースのAIコーディングアシスタントです。ターミナル(コマンドライン)から起動し、自然言語で指示するだけでコードの生成・編集・デバッグ・リファクタリングをAIが自律的に行います。
「コードエディタのプラグイン」とは根本的に違います。Claude Codeはあなたのプロジェクト全体を理解し、複数ファイルを横断して作業できるAIエージェントです。ファイルの読み書き、ターミナルコマンドの実行、Gitの操作まで、開発に必要な一連の作業を自律的にこなします。
イメージしてください。隣に座っている優秀なエンジニアに「この機能を追加して」と頼むだけで、コードを書き、テストを実行し、コミットまでしてくれる。Claude Codeはそれをターミナル上で実現します。
なぜ今、Claude Codeなのか?
2026年2月、Claude Codeは開発者コミュニティで爆発的な注目を集めています。はてなブックマーク週間ランキング1位を獲得し、GitHub Starは急上昇中。その理由は明確です。
- 圧倒的なコード理解力 — Claude Opus 4.6がSWE-benchスコア80.8%で業界トップを記録
- プロジェクト全体を把握 — 最大100万トークンのコンテキストウィンドウで、大規模コードベースも丸ごと理解
- 自律的に動く — ファイル編集、テスト実行、Git操作まで一気通貫で自動処理
- 日本語で指示できる — 「ログイン機能を追加して」と日本語で伝えるだけでOK
2. Claude Codeで何ができるのか?
「AIコーディングツール」と聞くと、コード補完を思い浮かべるかもしれません。Claude Codeはそれとは次元が違います。具体的に何ができるのか、実際のユースケースを見てみましょう。
コードの生成・編集
最も基本的な機能です。新しい機能の実装、既存コードの修正、リファクタリングを自然言語の指示だけで実行します。
あなた: 「ユーザー認証のAPIエンドポイントを作成して。JWTトークンを使って、
ログイン・ログアウト・トークンリフレッシュの3つのエンドポイントが必要」
Claude Code: ファイルを作成し、ルーティング設定を更新し、テストコードまで生成
バグの調査と修正
エラーメッセージを貼り付けるだけで、原因を調査し、修正してくれます。
あなた: 「このエラーを修正して: TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'map')」
Claude Code: コードベースを検索 → 原因を特定 → 修正 → 動作確認
コードの理解・説明
他人が書いたコードや、久しぶりに触るプロジェクトの理解に最適です。
あなた: 「このプロジェクトの認証フローを説明して」
Claude Code: コードを読み、処理の流れを日本語で丁寧に解説
テストの作成
あなた: 「authモジュールのユニットテストを書いて」
Claude Code: 既存コードを読み取り、適切なテストケースを自動生成
Git操作
あなた: 「今の変更内容でコミットして」
Claude Code: 変更を分析 → 適切なコミットメッセージを生成 → コミット実行
その他にできること
- ドキュメント・READMEの生成
- コードレビュー(改善提案つき)
- ライブラリのアップグレード・移行作業
- Dockerfileやインフラ設定ファイルの作成
- データベーススキーマの設計
- パフォーマンスの最適化
3. 料金プラン — どれを選べばいい?
Claude Codeを使うにはAnthropicの有料プランへの加入が必要です。2026年2月時点のプランを整理します。
個人向けプラン
| プラン | 月額 | Claude Code | デフォルトモデル | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 使えない | — | — |
| Pro | $20/月 | 使える | Sonnet 4.6 | まずはここから始めよう |
| Max 5x | $100/月 | 使える | Opus 4.6 | 毎日がっつり使う人 |
| Max 20x | $200/月 | 使える | Opus 4.6 | プロの開発者・ヘビーユーザー |
チーム・企業向けプラン
| プラン | 月額 | Claude Code |
|---|---|---|
| Team Standard | $25/人/月 | 使えない |
| Team Premium | $150/人/月 | 使える |
| Enterprise | 要問い合わせ | 使える |
初心者への結論:Proプラン($20/月)から始めましょう。日常的なコーディング作業には十分な性能です。使い込んで物足りなくなったらMax 5xへのアップグレードを検討してください。
また、Anthropic ConsoleでAPIキーを取得し、従量課金(Pay-as-you-go)で使うことも可能です。使った分だけ支払いたい方や、CI/CDに組み込みたい方はこちらが適しています。
4. インストール方法(3分で完了)
Claude Codeのインストールは驚くほど簡単です。2026年現在、ネイティブインストーラーが推奨されており、Node.jsすら不要です。
macOS / Linux / WSL
ターミナルを開いて、以下のコマンドを1行実行するだけです。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
これだけです。インストールが完了すると、自動でPATHに追加されます。
Windows(PowerShell)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
Homebrew(macOS)
Homebrewを使っている方はこちらでもOKです(ただし自動更新されないため、手動で brew upgrade が必要)。
brew install --cask claude-code
インストール確認
インストールが正しく完了したか確認しましょう。
claude doctor
問題がなければ「All checks passed」と表示されます。エラーが出た場合は、後述のトラブルシューティングを参照してください。
システム要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| macOS | 13.0(Ventura)以上 |
| Windows | 10(1809)以上 |
| Ubuntu | 20.04 以上 |
| RAM | 4GB 以上 |
| Node.js | 不要(ネイティブインストールの場合) |
| ネットワーク | インターネット接続必須 |
5. 初回起動と認証
インストールが完了したら、さっそく起動してみましょう。
Step 1:ターミナルで起動
claude
たったこれだけです。初回起動時はブラウザが自動的に開き、Claude.aiのログイン画面が表示されます。
Step 2:ブラウザで認証
Claude.aiのアカウントでログインしてください(Pro以上のプランが必要です)。認証が完了すると、ターミナルに「認証成功」のメッセージが表示されます。
Step 3:権限設定の選択
初回起動時に権限モードを聞かれます。初心者は「Suggested」を選びましょう。
| モード | 説明 | おすすめ |
|---|---|---|
| Suggested | ファイル読み取りは自動、書き込みやコマンド実行は確認を求める | 初心者はこれ |
| Permissive | ほとんどの操作を自動実行 | 慣れてきたら |
| Restrictive | すべての操作で確認を求める | セキュリティ重視 |
「Suggested」モードなら、Claude Codeがファイルを変更する前に必ず確認を求めてくれるので、安心して使えます。意図しない変更が起きることはありません。
Step 4:動作確認
起動できたら、試しに話しかけてみましょう。
あなた: こんにちは!自己紹介して
Claudeが応答すれば、セットアップは完了です。
6. はじめの一歩 — 最初のプロジェクトで使ってみよう
セットアップが完了したら、実際にプロジェクトで使ってみましょう。ここでは、簡単なWebアプリを作る例を通じて基本的なワークフローを体験します。
プロジェクトディレクトリで起動する
重要:Claude Codeは必ずプロジェクトのルートディレクトリで起動してください。Claude Codeは起動したディレクトリを「プロジェクト」として認識し、そのディレクトリ内のファイルを読み書きします。
# 既存プロジェクトで使う場合
cd ~/my-project
claude
# 新規プロジェクトを作る場合
mkdir ~/my-new-app
cd ~/my-new-app
claude
実践:ToDoアプリを作ってみよう
新しいディレクトリで Claude Code を起動し、以下のように指示してみてください。
あなた: Reactで簡単なToDoアプリを作って。
追加、完了チェック、削除ができるようにして。
TypeScriptで、スタイリングはTailwind CSSを使って。
Claude Codeは以下のような流れで作業します。
- 計画の提示 — まず何をするか説明してくれます
- プロジェクト初期化 —
npm create vite@latest等でプロジェクトを作成 - コード生成 — コンポーネント、型定義、スタイルを一括生成
- 動作確認 — 必要に応じてビルドやテストを実行
各ステップでファイルの作成・変更前に確認を求められるので、内容を確認して承認(yキー)してください。
覚えておきたい基本操作
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 指示を送る | テキストを入力してEnter |
| 操作を承認する | y キー |
| 操作を拒否する | n キー |
| 応答を中断する | Esc キー |
| Claude Codeを終了 | /exit または Ctrl+C を2回 |
効果的な指示の出し方
Claude Codeは自然言語を理解しますが、具体的に伝えるほど良い結果が得られます。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 「ログイン作って」 | 「メールアドレスとパスワードでのログイン機能を追加して。JWTトークンで認証して、ログイン失敗時はエラーメッセージを表示して」 |
| 「バグ直して」 | 「ユーザー一覧ページで、検索ボタンを押すとTypeError: Cannot read properties of undefinedが出る。修正して」 |
| 「テスト書いて」 | 「src/auth/login.tsのloginUser関数のユニットテストを書いて。正常系と異常系(パスワード不一致、ユーザー未存在)をカバーして」 |
7. 覚えておきたい基本コマンド10選
Claude Codeにはセッション中に使えるスラッシュコマンドが多数用意されています。その中から、初心者が最初に覚えるべき10個を厳選しました。
必須コマンド
| # | コマンド | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 1 | /help |
ヘルプを表示 | コマンドを忘れたとき |
| 2 | /clear |
会話履歴をリセット | 話題を変えたいとき |
| 3 | /compact |
会話を圧縮して要約 | 長い会話でコンテキストを節約 |
| 4 | /cost |
トークン使用量を表示 | 使いすぎてないか確認 |
| 5 | /status |
接続状態・モデル・プランを確認 | 問題が起きたときの最初の確認 |
便利コマンド
| # | コマンド | 説明 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 6 | /init |
CLAUDE.mdを自動生成 | プロジェクトの初期設定 |
| 7 | /model |
使用モデルを変更 | Opus ↔ Sonnet の切り替え |
| 8 | /doctor |
インストール状態を診断 | 動作がおかしいとき |
| 9 | /rewind |
直前の変更を取り消し | 意図しない変更を元に戻す |
| 10 | /plan |
プランモードに入る | 実行前にAIの計画を確認したい |
Tip:
/compactは特に重要です。Claude Codeは会話が長くなるとコンテキストウィンドウを消費し、応答品質が低下します。定期的に/compactで会話を整理する習慣をつけましょう。
CLIコマンド(ターミナルから直接使う)
Claude Codeはインタラクティブモード以外にも、コマンドラインから直接使えます。
# 通常のインタラクティブモード
claude
# 初期プロンプト付きで起動(すぐに作業開始)
claude "このプロジェクトの構造を説明して"
# 非対話モード(結果だけ返して終了)
claude -p "package.jsonの依存関係を一覧にして"
# 直前の会話を続ける
claude -c
8. CLAUDE.md — プロジェクト専用の設定ファイル
CLAUDE.mdはClaude Codeの最も重要な機能の1つです。プロジェクトのルートに置くマークダウンファイルで、Claude Codeが毎回のセッション開始時に自動で読み込みます。
なぜ重要なのか?
CLAUDE.mdがないと、Claude Codeは毎回ゼロからプロジェクトを理解しようとします。CLAUDE.mdがあれば、最初から以下のことを「知っている」状態でスタートできます。
- プロジェクトの目的と構造
- コーディング規約(命名規則、スタイル)
- 使用しているフレームワーク・ライブラリ
- テストの実行方法
- やってほしくないこと(禁止事項)
CLAUDE.mdの作り方
最も簡単な方法は、Claude Codeに自動生成してもらうことです。
/init
このコマンドを実行すると、Claude Codeがプロジェクトを分析し、適切なCLAUDE.mdを生成してくれます。
CLAUDE.mdの実例
以下は、React + TypeScriptプロジェクトでのCLAUDE.mdの例です。
# プロジェクト概要
React + TypeScript のWebアプリケーション。Vite でビルド。
# 技術スタック
- React 19 + TypeScript
- Tailwind CSS v4
- React Router v7
- Vitest + Testing Library
# コーディング規約
- 関数コンポーネントのみ使用(クラスコンポーネント禁止)
- any 型は禁止、すべて明示的に型定義
- コンポーネントファイルは PascalCase(例: UserProfile.tsx)
- ユーティリティは camelCase(例: formatDate.ts)
# コマンド
- テスト: npm run test
- ビルド: npm run build
- 開発サーバー: npm run dev
# ディレクトリ構造
src/
components/ - UIコンポーネント
hooks/ - カスタムフック
pages/ - ページコンポーネント
utils/ - ユーティリティ関数
types/ - 型定義
Tip:CLAUDE.mdは「育てる」ものです。使いながら「こういうルールも追加したい」と思ったら、随時
/memoryコマンドで編集しましょう。Claude Codeに「CLAUDE.mdにこのルールを追加して」と頼むこともできます。
9. VS Code・JetBrainsとの連携
Claude Codeはターミナル単体でも使えますが、お気に入りのエディタと連携するとさらに快適になります。
VS Code / Cursor
- VS Codeの拡張機能マーケットプレイス(
Cmd+Shift+X)を開く - 「Claude Code」を検索してインストール
- サイドバーにClaude Codeパネルが追加される
連携すると以下のメリットがあります。
- インライン差分表示 — Claude Codeが提案する変更をエディタ上でビジュアルに確認
- ファイルの@メンション — 特定のファイルをコンテキストとして指定
- 複数タブで並行会話 — 異なる作業を同時進行
JetBrains(IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm等)
- Settings → Plugins → Marketplace を開く
- 「Claude Code」を検索してインストール
- IDEの差分ビューアで変更をレビュー可能
詳細はVS Code連携の公式ドキュメントを参照してください。
10. 初心者がつまずく5つのポイントと解決法
1. command not found: claude と表示される
原因:PATHが通っていない
解決法:
# シェルを再起動
source ~/.zshrc # Zshの場合
source ~/.bashrc # Bashの場合
# それでもダメなら、PATHを手動で確認
echo $PATH | tr ':' '\n' | grep claude
# ネイティブインストール先を確認
ls -la ~/.local/bin/claude
2. 認証エラーが出る
原因:Freeプランで使おうとしている、またはセッション切れ
解決法:
# ステータスを確認
/status
# 再認証が必要な場合はClaude Codeを再起動
/exit
claude
Freeプランの場合はPro($20/月)以上にアップグレードしてください。
3. 「conversation too long」と表示される
原因:会話が長くなり、コンテキストウィンドウの上限に達した
解決法:
# 会話を圧縮(最も推奨)
/compact
# 完全にリセットしたい場合
/clear
/compactは会話の要点を保持したまま圧縮してくれるので、作業の流れを失いません。長い作業の途中で定期的に実行する習慣をつけましょう。
4. 応答が遅い・タイムアウトする
原因:サーバー負荷、またはOpusモデルのレート制限
解決法:
# モデルをSonnetに切り替え(高速化)
/model sonnet
# バージョンを最新にアップデート
claude update
Opus 4.6は高性能ですが、混雑時にはレート制限にかかることがあります。日常的なコーディング作業にはSonnet 4.6で十分です。
5. 意図しないファイル変更が行われた
原因:権限設定がPermissiveになっている
解決法:
# 直前の変更を取り消し
/rewind
# 権限を確認・変更
/permissions
「Suggested」モードにしておけば、ファイル変更前に必ず確認を求められます。また、Gitで管理されたプロジェクトであれば、いつでもgit checkoutで元に戻せます。常にGitで管理されたディレクトリで作業することを強くおすすめします。
11. もっと使いこなすための次のステップ
基本を押さえたら、次はClaude Codeの真価を引き出す中級・上級テクニックに進みましょう。中級テクニックの詳細はClaude Code 実践ワークフロー完全ガイドで体系的に解説しています。
中級テクニック
- プランモード —
/planまたはShift+Tabで起動。大きな変更を加える前にClaude Codeに計画を立てさせ、レビューしてから実行。失敗のリスクを大幅に減らせます - モデルの使い分け —
opusplanエイリアスを使うと、計画フェーズはOpus(高精度)、実装フェーズはSonnet(高速)と自動で切り替えてくれます - MCP連携 — GitHub、Slack、データベースなどの外部ツールとClaude Codeを接続。
/mcpコマンドで設定できます
上級テクニック
- Hooks — ファイル保存前の自動フォーマット、コミット前のテスト自動実行など、開発ワークフローを自動化
- Skills — チーム共有のカスタムスラッシュコマンドを作成。
/review-prや/deploy-stagingのようなチーム専用コマンドが作れます - Subagents — 複数のAIエージェントを並列で動かし、異なるタスクを同時処理。開発速度が飛躍的に向上します
- Agent Teams — 複数のClaude Codeエージェントがチームとして協調作業。大規模プロジェクトの同時並行開発が可能に
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12. まとめ
Claude Codeは、AIがコーディングのパートナーとなる新しい開発体験を提供するツールです。この記事で解説した内容を振り返ります。
- Claude Codeはターミナルベースのコーディングエージェント。コード生成だけでなく、デバッグ・テスト・Git操作まで自律的にこなす
- Proプラン($20/月)から利用可能。まずはここから始めて、慣れたらアップグレード
- インストールはコマンド1行。3分でセットアップ完了
- CLAUDE.mdが鍵。プロジェクト設定を書いておくと応答品質が格段に上がる
- 困ったら/doctor、/status、/compact。この3つで大抵の問題は解決できる
プログラミング初心者でも、経験豊富なエンジニアでも、Claude Codeは確実にあなたの開発生産性を引き上げてくれます。まずはProプランに加入して、小さなプロジェクトから試してみてください。
「こんなことがAIにできるのか」という驚きが、きっと待っています。