Claude Code

Claude CodeでDaVinci Resolveを自動操作!無料版で検証した動画編集AIの可能性

2026年1月24日 6分で読める AQUA合同会社
Claude CodeでDaVinci Resolveを自動操作!無料版で検証した動画編集AIの可能性

「AIが動画編集ソフトを直接操作して、自動で動画を作ってくれたら…」そんな夢のような話が、実は現実になりつつあります。

今回、Anthropic社のClaude Code(AIコーディングアシスタント)を使って、プロ仕様の動画編集ソフトDaVinci Resolveを自動操作する実験を行いました。

今回挑戦したこと

目標は「Claude Codeの指示だけでTikTok用のショート動画を完成させる」こと。具体的には:

  • 動画素材のインポート
  • タイムラインへの配置
  • TikTok用縦型フォーマット(9:16)への変換
  • テキスト・タイトルの追加
  • カラーグレーディング
  • 最終的な書き出し

使用したのは完全無料版のDaVinci Resolve。結果として、基本的な編集操作はある程度自動化できたものの、テキスト追加など一部の機能では課題が残りました。

実験環境

  • AI: Claude Code v2.1.17(Anthropic社)
  • モデル: Claude Opus 4.5(Claude Max)
  • 動画編集ソフト: DaVinci Resolve 20(無料版・公式サイト版)
  • OS: macOS
  • 自動化方式: Luaスクリプト + AppleScript

重要な注意点: App Store版のDaVinci Resolveではスクリプト機能が制限されています。自動化を行うには、Blackmagic Design公式サイトからダウンロードした版を使用する必要があります。

仕組み:どうやってAIが動画編集ソフトを操作するのか

DaVinci Resolveは、内部でLuaとPythonによるスクリプティングをサポートしています。Claude Codeはこの機能を利用して、以下の流れで操作を行います。

  1. Luaスクリプトを生成: Claude Codeが操作内容に応じたLuaスクリプトを作成
  2. スクリプトファイルを保存: DaVinci Resolveのスクリプトフォルダに配置
  3. AppleScriptでメニュー操作: ワークスペース → スクリプト からスクリプトを実行
  4. DaVinci Resolveが動作: スクリプトの指示に従って編集操作が実行される
Fusionコンソールでのコマンド実行
Fusionコンソールでスクリプトを実行した様子

自動化できた操作

以下の操作は、Claude Codeからの指示で自動化に成功しました。

1. プロジェクト管理

  • プロジェクト名の変更
  • プロジェクト設定の変更(解像度、フレームレート)
  • TikTok用縦型フォーマット(1080×1920)への設定
プロジェクト名が自動で変更された
Claude Codeがプロジェクト名を「Claude Code – Full Control!」に変更

2. メディア管理

  • デスクトップからの動画ファイルインポート
  • メディアプールへの自動追加
  • メディア情報の取得

3. タイムライン操作

  • 新規タイムラインの作成
  • クリップのタイムラインへの配置
  • タイムライン情報の取得(フレーム数、トラック数など)
  • 字幕トラックの追加
タイムラインが自動作成された
「Claude Pro Edit Timeline」が自動で作成され、動画が配置された

4. ページ切り替え

DaVinci Resolveの全ページ間を自由に移動できました。

  • Media(メディア管理)
  • Cut(カット編集)
  • Edit(詳細編集)
  • Fusion(VFX・モーショングラフィックス)
  • Color(カラーグレーディング)
  • Fairlight(オーディオ編集)
  • Deliver(書き出し)
Colorページへ自動遷移
Colorページへ自動で遷移した状態

5. Fusion連携

  • クリップへのFusionコンポジション追加
  • Fusionページへの自動遷移

実際のスクリプト例

Claude Codeが生成したLuaスクリプトの一例を紹介します。

-- Claude Code - Full Control
local resolve = app:GetResolve()

if resolve then
    local pm = resolve:GetProjectManager()
    local project = pm:GetCurrentProject()
    
    -- Editページに移動
    resolve:OpenPage("edit")
    
    -- プロジェクト名を更新
    project:SetName("Claude Code - Full Control!")
    
    print("=============================")
    print("Claude Code: 自由自在に操作中!")
    print("=============================")
end

このスクリプトは、Editページへの遷移とプロジェクト名の変更を同時に行います。

スクリプト実行成功
スクリプトが正常に実行され、操作が完了した状態

課題:今回自動化できなかった操作

一方で、以下の操作は現時点では自動化が困難でした。

1. テキスト(タイトル)の追加

Fusionページでのテキスト追加は、UIの自動操作が複雑で、安定した自動化ができませんでした。

  • エフェクトライブラリからのドラッグ&ドロップ
  • Text+ノードの追加と設定
  • ノード間の接続操作

2. 細かいUI操作

  • エフェクトライブラリのツリー展開
  • ドラッグ&ドロップによるエフェクト適用
  • パラメータの細かい調整

原因と考察

DaVinci Resolveのスクリプティング APIは、プロジェクト管理やタイムライン操作には強力ですが、Fusion内の細かいノード操作やUIインタラクションには制限があります。特に無料版では、外部からのAPI接続(Python経由)がサポートされていないため、メニュー経由でのスクリプト実行に限定されます。

無料版と有料版の違い

機能無料版Studio版(有料)
内部スクリプト実行✅ 可能✅ 可能
外部API接続(Python)❌ 不可✅ 可能
Fusionスクリプティング△ 限定的✅ フル機能

Studio版(約47,980円)では、外部プログラムからのAPI接続が可能になるため、より高度な自動化が実現できる可能性があります。

実用的な活用シーン

現時点でのClaude Code × DaVinci Resolve連携は、以下のような場面で活用できます。

  • 大量の動画の一括処理: プロジェクト設定やタイムライン作成の自動化
  • 定型作業の効率化: 毎回同じ設定でプロジェクトを作成する場合
  • 学習・実験用途: DaVinci Resolveのスクリプティング機能を学ぶ

まとめと次回予告

Claude CodeによるDaVinci Resolve自動操作の実験結果をまとめると:

カテゴリ結果
プロジェクト管理✅ 自動化成功
メディアインポート✅ 自動化成功
タイムライン操作✅ 自動化成功
ページ切り替え✅ 自動化成功
テキスト追加⚠️ 課題あり
エフェクト適用⚠️ 課題あり

結論: 無料版のDaVinci Resolveでも、基本的な動画編集ワークフローはある程度自動化できます。ただし、テキストやエフェクトの追加など、細かいクリエイティブ作業については、まだ人間の手が必要な段階です。

次回の挑戦

今回はテキスト追加で壁にぶつかりましたが、次回は以下のアプローチで再挑戦する予定です:

  • DaVinci Resolve Studio版での外部API接続を試す
  • 事前に作成したテンプレートを活用した自動化
  • 別の動画編集ソフト(Final Cut Pro等)との連携可能性

「AIに指示するだけで動画が完成する」という未来に向けて、引き続き検証を続けていきます。進展があれば、またレポートします!

動画編集の自動化に興味がある方は、ぜひDaVinci Resolveのスクリプティング機能を試してみてください。

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