なぜ今、Claudeなのか
ChatGPT、Gemini、Claude。2026年の「三大AI」と言われるこの3つ。
でも、日本ではまだClaude(クロード)の知名度が低い気がする。「名前は聞いたことあるけど、ChatGPTとどう違うの?」という人も多いんじゃないだろうか。
結論から言うと、2026年1月の今、Claudeを知らないのはかなりもったいない。
理由は3つある。
- Microsoft 365 Copilotに統合された(Word、Excel、PowerPointでClaude使える)
- Claude Coworkという革新的な機能が発表された(非エンジニアでもファイル操作を自動化)
- 文章の自然さ、正確性(ハルシネーションの少なさ)で業界トップクラス
この記事では、Claude 4.5シリーズの全貌から実践的な使い方まで、徹底的に解説する。
Claudeとは:Anthropicが作った「安全性重視」のAI
Claudeを開発しているのは、Anthropic(アンソロピック)というAI企業。
実は、AnthropicはOpenAI(ChatGPTの会社)の元幹部たちが「AIの安全性をもっと重視すべきだ」と考えて2021年に設立した会社だ。
だから、Claudeの設計思想は最初から「正確で、安全で、信頼できるAI」。
Claudeの強み
- ハルシネーション(嘘)が少ない:知らないことは「わからない」と言う
- 長文処理が得意:最大20万トークン(本1冊分)を一度に処理
- 日本語の自然さ:翻訳調じゃない、読みやすい日本語
- 倫理的な判断:危険な依頼には応じない設計
2026年時点で、Anthropicの年間売上は約90億ドル(約1.4兆円)に達する見込み。企業顧客が全体の80%を占めていて、「ビジネス用途で信頼できるAI」として急成長している。
Claude 4.5シリーズ:3つのモデルを使い分ける
2025年11月、Claude 4.5シリーズが完成した。Opus、Sonnet、Haikuの3つのモデルで構成されている。
「どれを使えばいいの?」という人のために、それぞれの特徴を整理する。
Claude Opus 4.5(最上位モデル)
複雑な分析、高度な推論、マルチシステムのバグ修正など、「本気で考えてほしい」タスクに。
特徴:
- 曖昧な指示でも「よしなに」やってくれる能力が極めて高い
- 200Kトークンのコンテキストウィンドウ
- effort parameter(エフォートパラメータ)で応答の深さを調整可能
- Opus 4.5が唯一サポートする機能
向いている用途:
- 複雑なビジネス戦略の立案
- 長期的なプログラミングプロジェクト
- マルチシステムにまたがるバグ修正
- 高度な学術研究
Claude Sonnet 4.5(バランス型モデル)
日常的なビジネスタスク、コーディング、文書作成まで幅広く対応。
特徴:
- 世界最高クラスのコーディング能力
- 200K〜1M(ベータ)トークンのコンテキストウィンドウ
- 「Computer Use(コンピュータ操作)」機能を搭載
- エージェント的なタスクに強い
向いている用途:
- 日常的なコーディング作業
- レポート・報告書の作成
- データ分析
- 大規模ドキュメントの処理
Anthropic公式の推奨:どのモデルを使うか迷ったら、まずSonnet 4.5から始めることをお勧めします。
Claude Haiku 4.5(高速・低コストモデル)
リアルタイム性が求められるチャットボットや大量データ処理に最適。
特徴:
- 旧Sonnet 4と同等レベルのコーディング性能
- コストは3分の1、速度は2倍以上
- 200Kトークンのコンテキストウィンドウ
- コンテキスト認識機能搭載(残りトークン数を追跡)
向いている用途:
- カスタマーサポートのチャットボット
- リアルタイムの会話アシスタント
- 大量データの一括処理
- コストを抑えたい開発環境
モデル比較表
| モデル | 特徴 | コンテキスト | API料金(100万トークン) |
|---|---|---|---|
| Opus 4.5 | 最高知能、複雑な推論 | 200K | 入力$5 / 出力$25 |
| Sonnet 4.5 おすすめ |
バランス型、コーディング最強 | 200K〜1M | 入力$3 / 出力$15 |
| Haiku 4.5 | 高速・低コスト | 200K | 入力$1 / 出力$5 |
Extended Thinking(拡張思考):Claudeが「本気で考える」モード
Claude 4.5シリーズには、Extended Thinking(拡張思考)という特別な機能がある。
通常のAIは、質問されたらすぐに回答を生成する。でも、Extended Thinkingを有効にすると、Claudeは回答する前に「内部で深く考える」。
何が違うのか
Anthropicはこれを「シリアル・テストタイム・コンピュート」と呼んでいる。
簡単に言うと、複数の推論ステップを経て、必要に応じて計算リソースを追加しながら思考を深めるということ。
通常モード:「答えは〇〇です」(即座に回答)
Extended Thinking:「まず〇〇を検討して…いや、△△の可能性も…ということは□□が正しい」(思考過程を経てから回答)
使い方(Claude Codeの場合)
Claude Codeでは、プロンプトにキーワードを追加するだけで起動できる。
「この設計について ultrathink で検討して」
向いているタスク
- 複雑な数学・科学の問題
- マルチシステムのバグ調査
- アーキテクチャ設計・リファクタリング提案
- 戦略立案・意思決定支援
注意:日常的な質問には向いていない。「今日の天気は?」にExtended Thinkingを使う意味はない。
Claude Cowork:非エンジニアでも使える「ファイル操作AI」
2026年1月13日、Anthropicが発表したClaude Coworkは、かなり革新的な機能だ。
一言で言うと、「Claude Codeの力を、プログラミングなしで使えるようにしたもの」。
何ができるのか
- フォルダ内のファイルを読み取り・編集・作成
- スクリーンショットの山から表計算を自動作成
- 散在したメモから下書きを自動生成
- ダウンロードフォルダの整理・リネーム
従来のAIチャットでは、ファイルを使いたい場合は手動でアップロードする必要があった。
Coworkでは、ユーザーが許可したフォルダ内のファイルを直接読み書きできる。
具体例
「ダウンロードフォルダにある請求書PDFを全部読んで、Excelにまとめて」
こんな指示を出すと、Claudeが自律的に計画を立てて、ファイルを開いて、データを抽出して、Excelファイルを作成してくれる。
安全性
「AIがファイルを操作するって、危なくないの?」と思うかもしれない。
Coworkでは、すべての操作が仮想マシン(VM)内で行われる。つまり、AIが暴走しても、システム全体に影響が及ぶことはない。
推奨される安全対策:
- 機密ファイルへのアクセスを制限する
- 専用の作業フォルダを作成する
- 重要なファイルはバックアップを取る
利用条件
現時点ではmacOS版のClaude Desktopで利用可能。
- Max 5xプラン(月額21,400円)またはMax 20xプラン(月額42,400円)で利用開始
- 2026年1月16日のアップデートでProプラン(月額3,400円)でも利用可能に
- Windows版は今後対応予定
Microsoft 365 Copilot × Claude:ExcelやWordでClaudeが使える
2026年1月7日、MicrosoftがClaude をMicrosoft 365 Copilotに統合した。
これ、かなり大きなニュースだ。
何が変わったのか
これまでMicrosoft 365 Copilotは、OpenAIのGPTモデルだけを使っていた。
それが、Word、Excel、PowerPointのエージェントモードでClaudeが標準で使えるようになった。
具体的な統合内容:
- Officeエージェント:Claude Sonnet 4がデフォルトで使用される
- 高速タスク(メール作成、会議スケジュール):Claude Haiku 4.5
- Researcher機能:Claudeでマルチステップ分析
- Copilot Studio:Sonnet 4、Opus 4.1から選択可能
ExcelでのClaudeの強み
特に注目されているのが、Excelでのパフォーマンス。
報道によると、Claude Sonnet 4.5は「エージェントモード」で複雑な財務モデル構築やエラー検出において、GPT-4oより約15%高い精度を示しているという。
Microsoftの投資規模
MicrosoftはAnthropicに年間約5億ドル(約770億円)を支払う契約を結んでいる。
これはOpenAIへの130億ドル投資に加えての話。つまり、Microsoftは「どちらか一方」ではなく「両方使う」戦略を取っている。
Claude Code:エンジニア向けの最強ツール
開発者なら知っておくべきなのがClaude Code。
ターミナル上で動作するAI開発支援ツールで、Anthropicのエンジニア自身が「90%以上のgit操作をClaudeに任せている」と言っているほど強力。
Claude CodeとOpenAI Codexの詳細な比較はClaude Code VS Codex徹底比較で解説しています。
主な機能
- Git/GitHub連携:コミットメッセージ作成、PR作成、リベースコンフリクト解決
- MCP連携:Googleドライブ、Slackなど外部サービスとの接続
- IDE統合:VS Code、JetBrainsなどと連携
- Plan mode:タスクを計画→実行→検証のフローで進める
MCPの仕組み・活用事例・導入方法はClaude MCP入門で詳しく解説しています。
Claude Codeの使い方
npm install -g @anthropic/claude-code
# 起動
claude
# 使用例
「このリポジトリのREADMEを更新して」
「テストが落ちてるから原因を調べて修正して」
「この機能をリファクタリングして、PRを作成して」
料金の目安
Anthropic公式の統計によると:
- 開発者1人あたり平均6ドル/日
- 90%のユーザーの日次コストは12ドル未満
- 月額にすると約100〜200ドル程度
料金プラン完全ガイド
Claudeの料金プランを整理する。
Webアプリ・デスクトップアプリ向け
| プラン | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | Sonnet 4.5・Haiku 4.5のみ、利用量制限あり |
| Pro おすすめ |
3,400円 | 全モデル利用可、Freeの約5倍の利用量、Projects機能 |
| Max 5x | 21,400円 | Proの5倍のトークン、Cowork利用可 |
| Max 20x | 42,400円 | Proの20倍のトークン、優先実行 |
年間契約でお得(Pro年額36,800円=月あたり約3,066円)
Claude APIを自社システムに組み込みたい場合は、Claude API企業導入完全ガイドをご覧ください。API料金体系、SDKの使い方、セキュリティ要件、導入ステップを詳しく解説しています。
ChatGPT・Geminiとの比較
「結局、ChatGPT、Gemini、Claudeのどれを使えばいいの?」という話。
2026年の市場シェア
- ChatGPT:約68%(ただし前年比19ポイント減)
- Gemini:約18%(5.4%から急成長)
- Claude:精度重視の開発者・ライター向けニッチを確立
それぞれの強み
| AI | 強み | 向いている用途 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 汎用性、拡張機能、ユーザーベース | 迷ったらまずここ、幅広いタスク |
| Gemini | 長文処理、Googleエコシステム連携 | 資料整理、Gmail/Drive連携 |
| Claude | 正確性、自然な日本語、コーディング | 文章作成、コード、精度重視タスク |
使い分けのコツ
- 最新ニュース調査:Gemini(Google検索と連携)
- 長めの解説文・報告書:Claude(自然な文章)
- 幅広いリサーチ:ChatGPT(汎用性)
- コーディング:Claude(精度が高い)
【実践編】Claudeを仕事で使う:5つのシナリオ
ここからは、実際にClaudeを仕事で使う具体的なシナリオを紹介する。
シナリオ1:長文レポートを「読まずに把握」する
状況:50ページの調査レポートが送られてきた。全部読む時間がない。
使い方:
- PDFをClaudeにアップロード
- 以下のように指示:
1. 結論(3行以内)
2. 重要なデータ・数字(5つ)
3. 自社に関係しそうなポイント(当社は〇〇業界)
4. このレポートの限界・注意点
ポイント:
- Claudeは20万トークン(約15万字)を一度に処理できる
- 「限界・注意点」を聞くと、ハルシネーションを防げる
- Sonnet 4.5なら100万トークン(ベータ)まで対応
シナリオ2:Coworkで経費精算を自動化する
状況:出張の領収書が20枚。手作業で経費精算シートを作るのが面倒。
使い方:
- 領収書の写真を「経費」フォルダに保存
- Claude Desktop(Cowork)を開く
- 以下のように指示:
以下の形式でExcelファイルを作成して:
・日付
・店舗名
・金額
・カテゴリ(交通費/宿泊費/飲食費/その他)
・備考(内容がわかるメモ)
ポイント:
- Coworkは画像の文字も読み取れる(OCR機能)
- ファイル操作はすべて仮想マシン内で安全に実行
- Pro以上のプランで利用可能
シナリオ3:Extended Thinkingで「本気の企画書」を作る
状況:新規事業の企画書を作りたい。ありきたりな内容じゃダメ。
使い方:
- APIでExtended Thinkingを有効化(またはClaude Codeで「ultrathink」)
- 以下のように指示:
【事業概要】〇〇〇〇
【ターゲット】〇〇〇〇
【競合】〇〇〇〇
以下の観点を必ず含めて:
・この事業が失敗する可能性とその理由
・競合との差別化が本当に成立するかの検証
・3年後の市場環境予測
・撤退基準
ポイント:
- Extended Thinkingで複数の仮説を同時検証
- 「失敗する可能性」を聞くことで、批判的思考を引き出す
- 応答には数分かかることもあるが、その分深い分析が得られる
シナリオ4:Claude Codeでレガシーコードを解読する
状況:前任者が残したコード。コメントもドキュメントもない。読めない。
使い方:
- プロジェクトディレクトリでClaude Codeを起動
- 以下のように指示:
1. 全体のアーキテクチャ図(Mermaid形式)
2. 主要なファイルと役割の一覧
3. データの流れ
4. 危険そうなコード(バグの温床になりそうな箇所)
5. 改善すべき優先順位トップ3
ポイント:
- Claude Codeはリポジトリ全体を理解できる
- Mermaid形式で出力すれば、そのまま図として使える
- 「危険そうなコード」を聞くと、技術的負債を発見できる
シナリオ5:日本語を「ネイティブ品質」で書く
状況:重要なメールを書きたい。失礼があってはいけない相手。
使い方:
- Claudeを開く
- 以下のように指示:
【相手】取引先の部長(50代、保守的な社風)
【関係性】初めてのやり取り
【目的】打ち合わせの日程調整
【伝えたいこと】来週のどこかで1時間ほど時間をいただきたい
トーン:丁寧だけど堅すぎない、誠実さが伝わる文面で
ポイント:
- Claudeは日本語の自然さで定評がある
- 「相手の属性」を入れると、適切な敬語レベルを選んでくれる
- 「堅すぎない」などトーンの指定も効く
Claudeを「使いこなす側」になるには
ここまで読んで、Claudeの可能性は伝わったと思う。
でも、「機能を知っている」と「使いこなせる」は全然違う。
Extended Thinking、Cowork、Claude Code……これらを実務で活用するには、体系的な学習が必要だ。
YUA AIスクールで学べること
もし本気でAIスキルを身につけたいなら、YUA(ユア)AIスクールがおすすめ。
この記事で紹介したClaude、ChatGPT、Geminiといった最新AIを、実践的に学べるスクールだ。
学べる内容:
- AIエージェント構築(Claude Coworkのようなシステムを自分で作れる)
- 生成AI・プロンプトエンジニアリング
- Claude Code / GitHub Copilot などAI開発ツール
- 機械学習・深層学習
- 自然言語処理(NLP)
- MLOps・AIエンジニアリング
料金プラン
| コース | 月額(税抜) | 特徴 |
|---|---|---|
| 学生コース | 6,980円 | 学生証提示で29%OFF |
| 一般コース 人気No.1 |
9,800円 | 月4回コードレビュー付き |
| エリートコース | 29,800円 | 転職&副業保証付き |
Claude Max 20xプランが月42,400円と考えると、YUAエリートコース(月29,800円)でAIを「使う側」から「作る側」になれる。
サポート体制
- 24時間チャットサポート
- 週2回の個別メンタリング
- 現役プロによるマンツーマン指導
- 転職成功率99%のキャリア支援
エリートコースには転職保証(6ヶ月以内に転職できなければ全額返金)と副業保証(月5万円以上の案件優先紹介)もついている。
詳しくはYUA AIスクールの公式サイトを見てほしい。品川シーサイド駅から徒歩5分、オンラインでも受講可能だ。
まとめ:2026年、Claudeを知らないのはもったいない
この記事では、Claude 4.5シリーズの全貌から実践的な使い方まで解説した。
押さえておくべきポイント:
- 3つのモデル:Opus(最高知能)、Sonnet(バランス)、Haiku(高速)を使い分ける
- Extended Thinking:複雑なタスクは「本気で考えさせる」
- Claude Cowork:非エンジニアでもファイル操作を自動化できる
- Microsoft 365統合:Word、Excel、PowerPointでClaudeが使える
- Claude Code:エンジニアの生産性を劇的に上げる
ChatGPTとGeminiが注目されがちだけど、Claudeは「精度」と「自然さ」で独自のポジションを確立している。
特に、Microsoft 365への統合は、ビジネスユーザーにとって大きな転換点だ。
まだ使ったことがない人は、まず無料プランから試してみることをお勧めする。
参考情報
この記事で紹介した内容の詳細は、以下の公式情報で確認できる。
- Claude 4.5: Anthropic公式ドキュメント
- Claude Cowork: Anthropic公式ブログ
- Extended Thinking: Anthropic公式ドキュメント
- Microsoft Copilot統合: Microsoft公式ブログ
- Claude Code: Claude Code公式ドキュメント