AI導入補助金・助成金完全ガイド｜最大9,000万円の支援制度と申請のコツを徹底解説

AI導入に使える補助金、最大9,000万円——2025年、政府はAI・DX推進に過去最大規模の予算を計上しています。

IT導入補助金だけで3,400億円、新設の「新事業進出補助金」では中小企業でも最大9,000万円の支援が受けられます。日本の生成AI活用率は9.1%と先進国最下位——このギャップを埋めるため、AI関連補助金が大幅に拡充されました。

本記事では、AI導入に使える補助金7種類＋助成金3種類を、金額・条件・申請のコツまで徹底解説。採択率を上げるポイントも紹介します。

AI導入補助金の全体像【2025年版】

なぜ今、AI補助金が充実しているのか

日本政府は「AI立国」を目指し、中小企業のAI導入を強力に後押ししています。

• 国内AI市場：2028年に2兆5,433億円規模へ（年平均成長率30%）
• 生成AI活用率：日本は9.1%と先進国最下位（中国56%、米国46%）
• 政府目標：中小企業のDX推進、生産性向上、賃上げ実現

このギャップを埋めるため、2025年度はAI関連補助金が大幅に拡充されています。

補助金と助成金の違い

---

【経産省系】AI導入に使える補助金7選

1. 新事業進出補助金（2025年新設）

概要：
既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出を支援。AIを活用した新規事業立ち上げに最適。

補助率：1/2〜2/3
補助下限：750万円
公募開始：2025年4月〜（約3ヶ月ごとに公募）

申請要件：

• 付加価値額の年平均成長率+4.0%以上
• 給与支給総額の年平均成長率+2.5%以上
• 事業所内最低賃金が地域別最低賃金+30円以上

AI活用での申請例：

• AIエージェントを活用した新規サービス開発
• 生成AIを活用したコンサルティング事業への進出
• AI画像解析を活用した新市場参入

👉 公式サイト（中小企業庁）

2. デジタル化・AI導入補助金（IT導入補助金）

概要：
従来のIT導入補助金がリニューアル。生成AIツール、AIチャットボット、AI-OCRなどの導入を支援。

補助額：5万円〜450万円
補助率：1/2〜3/4（賃上げ要件で引上げ）
予算規模：3,400億円（2025年度）

対象ツール例：

• ChatGPT PLUS（有料プラン）
• Canva Pro
• AIチャットボット
• AI-OCR（文字認識）
• AI翻訳ツール

注意点：

• 事前登録されたITツールのみ対象
• IT支援事業者との共同申請が必要
• 導入したいツールが登録リストにあるか要確認

公募スケジュール：約1ヶ月ごとに公募

👉 公式サイト（IT導入補助金2025）

3. ものづくり補助金

概要：
中小企業の革新的な製品・サービス開発を支援。AIを活用した独自システム構築に活用可能。

補助額：750万円〜最大4,000万円
補助率：1/2〜2/3

対象経費：

• AI開発に関わるシステム構築費
• 機械装置・システム構築費
• 技術導入費
• 専門家経費

AI活用での申請例：

• RAGシステム（社内AI検索）の構築
• AIエージェントの自社開発
• AI画像検査システムの導入
• 生成AIを活用した業務自動化システム

👉 公式サイト（ものづくり補助金）

4. 中小企業省力化投資補助金

概要：
人手不足解消のための省力化設備導入を支援。AIロボット、自動化システムに活用可能。

カタログ型：

• 補助上限：最大1,000万円（従業員21名以上）※賃上げ特例で最大1,500万円
• 対象：カタログ掲載のAI機器（清掃ロボット、配膳ロボット等）
• 申請が比較的簡単

一般型：

• 補助上限：最大1億円
• 対象：オーダーメイドの省力化システム
• 審査あり

👉 公式サイト（中小企業省力化投資補助金）

5. 小規模事業者持続化補助金

概要：
従業員20名以下の小規模事業者向け。AIを活用した販路開拓に活用可能。

補助上限：50万円〜200万円
補助率：2/3（赤字企業は3/4）

活用例：

• AIチャットボットの導入
• AI活用のWebサイト構築
• 生成AIを使ったマーケティング

👉 公式サイト（小規模事業者持続化補助金）

6. 事業承継・M&A補助金

概要：
事業承継やM&Aに伴う設備投資を支援。承継を機にAI導入を行う場合に活用可能。

補助上限：最大800万円
補助率：1/2〜2/3

👉 公式サイト（事業承継・M&A補助金）

7. IT活用促進資金（融資）

概要：
日本政策金融公庫による低利融資制度。補助金と組み合わせて活用可能。

融資上限：最大7億2,000万円
特徴：金利優遇措置あり

---

【厚労省系】AI人材育成に使える助成金3選

1. 人材開発支援助成金

概要：
従業員のAI・DXスキル習得のための研修費用を助成。

助成率：

• 中小企業：経費の75%
• 大企業：経費の60%

賃金助成：

• 中小企業：1時間あたり1,000円
• 大企業：1時間あたり500円

具体例：
ChatGPT活用研修30時間×4名の場合 → 約86万円の助成

対象となる研修：

• ChatGPT・生成AI活用研修
• プロンプトエンジニアリング研修
• AI開発基礎研修
• データサイエンス研修

👉 公式サイト（人材開発支援助成金 – 厚生労働省）

2. 働き方改革推進支援助成金

概要：
時間外労働削減・年休促進のためのソフトウェア導入を支援。

最大助成額：730万円
受付期間：2025年4月1日〜11月28日

対象：

• 業務効率化のためのAIツール導入
• 労働時間管理システム

3. 業務改善助成金

概要：
事業場内最低賃金を30円以上引き上げる企業への支援。生産性向上のためのAI導入に活用可能。

最大助成額：600万円
助成率：最大4/5（最低賃金1,000円未満の場合）

---

AI導入補助金 比較一覧表

---

採択率を上げる5つのポイント

補助金の採択率は30〜50%。半数以上が不採択になります。採択されるためのポイントを解説します。

ポイント1：AI導入の「目的」を明確にする

NG例：「AIを導入して効率化したい」

OK例：「顧客対応業務にAIチャットボットを導入し、対応時間を50%削減。削減した時間を営業活動に充て、売上20%増加を目指す」

ポイント2：具体的な数値目標を設定

• 売上増加率：○%
• コスト削減額：○万円
• 労働時間削減：○時間/月
• 付加価値額増加率：○%

ポイント3：競合分析・市場分析を含める

特に「新事業進出補助金」「ものづくり補助金」では、市場の成長性や競合との差別化ポイントの説明が重要。

ポイント4：実現可能性を示す

• 導入スケジュールの具体性
• 社内体制（誰が担当するか）
• AI導入パートナー（開発会社）の実績

ポイント5：専門家のサポートを受ける

事業計画書の作成は専門知識が必要。補助金申請に詳しい専門家（税理士、中小企業診断士等）のサポートを受けることで採択率が大幅に向上します。

---

申請時の注意点

交付決定前の発注はNG

最も多い失敗パターン：補助金申請前・交付決定前に発注・支払いをしてしまうと、補助対象外になります。

正しい流れ：

1. 補助金申請
2. 採択・交付決定
3. 発注・契約
4. 支払い
5. 実績報告
6. 補助金受給

GビズIDプライムの事前取得

多くの補助金申請には「GビズIDプライム」が必要です。取得に2〜3週間かかるため、早めに準備しましょう。

確定申告・決算書の準備

申請には直近の決算書、確定申告書が必要です。

---

AI導入補助金の申請ならAQUAへ

「どの補助金が自社に合うかわからない」「申請書類の作成が難しい」——そんなお悩みをAQUAが解決します。

無料相談を申し込む

---

まとめ：2025年はAI補助金の活用がチャンス

AI導入のコストがネックで踏み出せなかった企業にとって、2025年は絶好のチャンスです。補助金を賢く活用して、競合に先んじたAI導入を実現しましょう。

補助金申請からAI導入まで、AQUAがワンストップでサポートします。まずはお気軽にご相談ください。